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Vol.015 術中迅速病理診断とは 検査を知ろう 医療特集 - メディカルiタウン


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医療特集

Vol.015 術中迅速病理診断とは

NTT東日本関東病院 臨床検査部 臨床検査技師 伊藤 光洋

解説:

術中迅速病理診断とは

病気の状態をより精密に、かつ詳細で迅速に調べるための方法についてご紹介します。

術中迅速病理診断とは手術中の限られた時間内に腫瘍の性質の把握や切除範囲の決定のために必要不可欠な診断技術です。悪性腫瘍の手術において、切除断端の評価やリンパ節への転移の有無、あるいは腫瘍の種類の決定などに利用されます。この術中迅速病理診断の結果により手術範囲や手術方法が変更されたりする場合もあります。また術中迅速病理診断の応用として洗浄体腔液細胞診という手法もおこなっています。これは体腔内(心臓や肺、肝臓などの臓器をおさめる体の中の空間)に肉眼では確認できない極微小な癌細胞の残存があるかを調べる方法で術後経過に関係しています。

実際の術中迅速病理診断の手順は以下の通りです。

  • (1)手術中に採取された病変組織が手術室から病理診断部へ提出されます。
  • (2)提出された病変組織は病理医が肉眼で観 察し、標本を作製する部分を決定します。
  • (3)臨床検査技師は決定部より採取された材料から凍結標本を作製します。液体窒素(マイナス196℃)で瞬間的に凍結し、これを特殊な組織凍結用ミクロトームとよばれる装置で4μm(1000分の4㎜)の厚さに薄く切り、ガラスに貼り付けます。
  • (4)ガラスに貼り付けた組織をヘマトキシリンとエオジンという色素で染色(HE染色)します。
  • (5)複数の病理医がこのHE染色標本を顕微鏡下で観察し、病理診断をおこない、その結果を手術中の臨床医へ伝えます。

このような病理医と臨床検査技師の共同作業による術中迅速病理診断は安全で確実な手術のために役立てられています。

組織凍結用ミクロトームを使った標本作成の様子
組織凍結用ミクロトームを使った標本作成の様子

本文は、NTT東日本関東病院 広報誌「もしもし」2012年9-10月号に掲載された記事を転載しています。

情報提供元 : (C)NTT東日本関東病院
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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