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Vol.005 神経伝達速度 検査を知ろう 医療特集 - メディカルiタウン


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医療特集

Vol.005 神経伝達速度

NTT東日本関東病院 臨床検査部 生理担当特別主任 山川 憲文

解説:

はじめに

手足のしびれ、感覚異常や筋力低下などの症状から神経に何らかの障害が疑われた場合に行われる検査には、その部位や症状に応じて神経伝導速度、針筋電図、脳誘発電位などがあります。これらの名前を聞いてもあまり馴染みのない検査と思われる方も多いでしょうが、神経障害の診断に日常的に行われています。今回はこれらのうち、最も頻度が高い末梢神経障害の診断の際行われる神経伝導速度についてお話しします。

どんな検査なの?

神経は中枢である脳から四肢の先までつながる線維の束で、電話回線などの通信ケーブル一本の内部が多数の細い線の集合であるのと似た構造をしています。このケーブル(神経)を情報が行き来し、手足を動かしたり、感覚を感じることが出来るのですが、このとき神経のケーブルを伝わる情報の速度は健常者の場合、ある範囲内にあることが知られています。もし、神経に障害が生じると、伝わる速度が低下したり伝導情報量が減少するといった変化を生じます。神経伝導速度はこのような変化を捉えて異常の有無を検出します。

検査は神経が通る部位の皮膚上から電気の刺激を与えます。神経はこの刺激を伝導するので、ある2点間を伝導した時間と距離がわかれば伝わった速度を算出できます。神経や部位の違いにより若干幅がありますが、正常値はおよそ50m/秒くらいです。刺激部位は腕なら手首と肘を刺激するのが標準的な方法です。神経が最大に刺激を伝える強度の電気刺激を与える必要があるため、強刺激になると痛みを伴ってしまうことがあり、これがこの検査の難点と言えますが、一回の刺激の持続時間は数秒です。この検査結果から障害されている場所が特定されたり、神経のどの部分の障害による異常なのかがわかったりといった診断や治療に役立つ情報を得ることができます。

結果報告について

結果は下図で示すような波形で得られますが、波形の立ち上がりや高さなどを計測し、得られたデータをもとに神経内科の医師が報告書を作成します。症状によっては図のように正常と障害を受けた神経では波形に大きな違いを生じることもあります。報告は直近の診察までに報告することを基本としています。

図 障害を受けた神経は波形が小さく、立ち上がりが遅い

神経を調べる検査の一つである神経伝導速度のお話をしてきました。指先や足のしびれなどの症状でお悩みの方は、神経内科などの専門の先生に相談してみるといいでしょう。

本文は、NTT東日本関東病院 広報誌「もしもし」2011年1-2月号に掲載された記事を転載しています。

情報提供元 : (C)NTT東日本関東病院
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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