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Vol.003 病理検査 検査を知ろう 医療特集 - メディカルiタウン


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医療特集

Vol.003 病理検査

NTT東日本関東病院 臨床検査部 技師長 荒井 政和

解説:

組織学的検査とは?

病理検査とは、患者さんから採取された組織や臓器などから顕微鏡標本を作製し、病気を診断する検査です。今回は、組織学的検査について紹介します。

組織学的検査は、内視鏡検査、針生検(せいけん)などで採取された組織(生検材料)や、手術で摘出された臓器(手術材料)を顕微鏡で観察して診断する検査です。具体的には、がんや良性腫瘍(しゅよう)の診断、慢性肝炎・慢性腎炎や皮膚炎などの炎症性疾患の診断、動脈硬化症などの変性疾患の診断などを行っています。特に生検材料による腫瘍の診断では、主に良性と悪性(がん)の診断を目的とし、手術の可否、手術方法、切除範囲などを決定するのに有用な検査です。

診断が行われるまで

写真1 大腸がんの内視鏡的切除

写真1
大腸がんの内視鏡的切除

採取、または摘出された組織は、その形態が変化するのを防止するため、ホルマリン溶液で固定します(写真1)。十分に固定された組織は、肉眼的観察を行い、診断に必要な部分を切り出します。

写真2 大腸がんのHE標本

写真2
大腸がんのHE標本

それぞれの材料は、最終的にはパラフィン(ロウ)に埋め込み固め、約0.003mmの薄さに切ります。その切片をスライドグラスに貼り付け、通常はヘマトキシリン・エオジン染色(HE染色)を実施し標本を作製します(写真2)。この標本を病理医が顕微鏡で観察し、組織構造および個々の細胞形態を評価し、病変の診断を行います。

がんなどの手術材料の場合は、術後の治療方針を立てるために重要な情報となる、腫瘍の広がり、組織学的悪性度、リンパ節転移の有無などを確認し、病理学的に分類し、がんの病理学的性質を調べ最終的な病理組織診断を行います。

病理診断の重要性

病理診断部は、年間約10,000件(生検検体:約7,500件、手術検体:約2,500件)の検体数があります。

最近のがんでは、縮小手術といってできるだけ切り取る範囲を小さくする努力が払われています。また、手術中にがんの組織型(顕微鏡検査によるがんの分類)やリンパ節転移の有無などを確認するために組織学的検査を行って、その結果により手術方法を決める場合もあり、病理診断の重要さが増しています。

「がんの診断」には画像診断、臨床診断などもありますが、最終的な確定診断は病理診断です。病院における"縁の下の力持ち"と言われている病理診断部は、病気の診断や治療方針を決定するための「管制センタ-」でもあります。

本文は、NTT東日本関東病院 広報誌「もしもし」2010年9-10月号に掲載された記事を転載しています。

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情報提供元 : (C)NTT東日本関東病院
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