ページ内を移動するためのリンクです

Vol.044 入院中のネイルや髭について お医者さんに相談 医療特集 - メディカルiタウン


ここから本文です

医療特集

Vol.044 入院中のネイルや髭について

NTT東日本関東病院 麻酔科 医師 渡邉 慎一

回答:

患者自慢の美爪を入院中に眺めて気持ちを慰めたいのですが・・・

医師

周術期には生体監視の一手段として、パルスオキシメーターという血中酸素飽和度を測る器械が使用されます。プローブには発光部と受光部があり、指を挟んで爪床に2種類の波長の光を通すことで、拍動する動脈血の酸素飽和度を測定しています。もし光路を遮るものがあれば直に受光されず、酸素飽和度を正しく評価できませんので、生体管理上多大な支障を来たします。また、状況によっては指を替えて(時には趾指に)、このプローブを装着することもあります。

そのため、マニキュア、ペディキュアやジェルネイル(以下、ネイルと総称)を爪につけたまま手術に臨まれるのは、自重していただきたいものです(図1参照)。ちなみにジェルネイルのリムーバーの主要物質であるアセトンは、一般の例にもれず当院にも常備しておりません。ましてやハードジェルをされて、院内で急きょ剥がさなければならない事態には、対応ができかねます。少なくとも入院日が決まった時点で、逆算してネイル除去の時機を計られて、入院時には生爪で来院されますようにお願いいたします。

「爪長」という言葉があります。重度のけちなことや人をさすようです。折角伸ばした爪を元に戻すことへの未練もおありでしょうが、断捨離の精神をもって潔く入院に臨まれてはいかがでしょう。

図1:親指だけは生爪です。酸素飽和度、脈波形と1分間の脈拍数が測定表示されています。

患者自慢の髭を伸ばしたままで手術に臨みたいのですが・・・

医師

手術麻酔を施す際に麻酔薬の効果で呼吸が止まったり、上気道が塞がったりしますので、気道確保の目的でチューブを気管の中や喉の奥に挿入します。このチューブを留置固定するために、口周りの皮膚とテープでつなぎます(図2参照)。そのため、固定の足場となる口周辺が髭で覆われるとチューブの位置が安定せず、場合によっては手術中に抜けて大変危険な事態を招きかねません。

ごくたまに長い時間掛けて生やした髭を残したいと強く主張される方がいらっしゃいます。立派な髭であればあるほど、チューブ固定が難しくなるのは自明ですが、さらにはチューブへの麻酔科医の監視の比重が普段より余計におかれる分、他方に払う注意が希薄になるかもしれません。自己保身のためにも一旦剃られて、手術後にまた生やすことを自らの再起再生の励みにされてはいかがでしょう。

恋人の喪失と再出発の挟間の心境を歌い上げた伊東ゆかりさんの代表曲にもありました。「髭また伸びる(陽はまた昇る)」と。

図2:テープによる気管内チューブ固定

本文は、NTT東日本関東病院 広報誌「もしもし」2013年9-10月号に掲載された記事を転載しています。

情報提供元 : (C)NTT東日本関東病院
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

指定場所から病院を探す

気になる症状があるときは、早めの受診をおすすめします。自宅近くや通勤途中の駅など、通いやすい場所から専門の医療機関を探してみましょう。

病院検索では、全ての診療科目一覧から探すことができます。

iタウンページで医療機関を探す

×
検索履歴(場所):

つながるタウンページ会員


ここからフッター情報です

iタウンページ&タウンページコンテンツ
iタウンページコンテンツ

ページはここまでです

ページの先頭へ戻ります