ページ内を移動するためのリンクです

Vol.038 脳梗塞予防に新しいお薬 お医者さんに相談 医療特集 - メディカルiタウン


ここから本文です

医療特集

Vol.038 脳梗塞予防に新しいお薬

NTT東日本関東病院 循環器内科 医師 佐藤 高栄

回答:

患者不整脈があるので脳梗塞になる、と言われました。本当ですか?

医師

それは“心房細動(しんぼうさいどう)”という不整脈です。心拍のリズムを刻む心房という部分が痙攣状態のような無秩序な興奮になっているのです。血液がうっ滞して心房の中に血栓という血の塊ができ、脳梗塞など血栓症の原因になります。統計では心房細動があると脳梗塞になる危険度が2~7倍になると言われています。

患者おそろしい不整脈ですね。とても不安になってきました。

医師

心房細動は加齢と共に増える傾向があり、70 歳代では20人に一人、80 歳代では10人に一人が心房細動という、珍しくない不整脈です。心房細動の存在に加えて、高血圧、高齢、心不全、糖尿病、脳梗塞の既往といった合併がある程に脳梗塞になる危険が高くなることが分かっています。何もない場合とすべてある場合で10 倍程、発症の危険度が違います。通常は、これらの要素が2つ以上ある場合に、抗凝固薬といって血液が固まるのを防ぐお薬の“ワルファリン”を内服して、血栓症の予防をします。

患者それはとてもいいお薬ですね。

医師

そうです。ただしワルファリンはその作用機序や代謝の問題から他のお薬や食品との飲み合わせや食べ合わせの影響を受けやすく、またお薬の効きをきちんと保つために定期的に採血検査をして、用量を調節する必要があります。薬が効きすぎると脳出血や消化管出血などの副作用が起こってしまいます。『納豆が食べられない』というのが有名ですが、あれは腸の中で納豆菌が産生するビタミンK がワーファリンの作用を抑えてしまうからです。

患者いろいろ面倒ですね。飲むのをためらってしまいます。

医師

最近は、Xa(テンエー)阻害薬やトロンビン阻害薬というワルファリンに代わるお薬が使えるようになりました。“Xa”や“トロンビン”というのは血液の凝固に関わる成分の一部です。これらの薬は、ワルファリンと同等の血栓症予防効果を持ちながら出血の副作用が少ないというデータも出ています。また食品との食べ合わせやお薬との飲み合わせの影響が少ない、飲み始めてすぐに効果が得られる、効果が安定していて定期的な血液検査が不要である、などのメリットがあります。一方で、高齢者や体格の小さい方、腎臓機能の低下した方では薬の効果が強く出すぎて副作用の心配があり、注意が必要です。ワルファリンに代わるお薬として大変注目されています。気になる方はかかりつけの医師に相談してみてください。

本文は、NTT東日本関東病院 広報誌「もしもし」2012年9-10月号に掲載された記事を転載しています。

情報提供元 : (C)NTT東日本関東病院
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

指定場所から病院を探す

気になる症状があるときは、早めの受診をおすすめします。自宅近くや通勤途中の駅など、通いやすい場所から専門の医療機関を探してみましょう。

病院検索では、全ての診療科目一覧から探すことができます。

iタウンページで医療機関を探す

×
検索履歴(場所):

医学セミナーのご案内

テーマ
いんとうがんとこうとうがん
「咽頭がんと喉頭がん」
のどにできる悪性腫瘍とその治療
日時
平成29年3月4日(土)14時~16時
場所
NTT東日本関東病院
4F カンファレンスルーム
<参加費無料>
お問合わせ・お申込みはこちらまで

メールで申込む

03-3448-6651
※お電話では平日13時~15時のみ受付いたします

詳しく見る

病気事典の解説を読む

NTT東日本関東病院 人間ドックキャンペーン

セルフメディケーション税制とは

つながるタウンページ会員


ここからフッター情報です

iタウンページ&タウンページコンテンツ
iタウンページコンテンツ

ページはここまでです

ページの先頭へ戻ります