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Vol.031 麻酔と肥満について お医者さんに相談 医療特集 - メディカルiタウン


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医療特集

Vol.031 麻酔と肥満について

NTT東日本関東病院 麻酔科 医師 澤木 裕子

回答:

患者肥満があると麻酔に影響がありますか?

医師

大いにあります。「肥満」とは、体の中の脂肪の割合が多すぎる状態を言いますが、判定法としては、体脂肪率よりも簡便なBMI※1がよく用いられています。BMI 22が標準、25以上が肥満とされています。このBMI の値が30を超すと、麻酔や術後に重大な影響が出ると言われていますが、最近そのような肥満の患者さんが増えていて、麻酔科医の悩みの種になっています。

患者どのような影響がありますか?

医師

何しろ体脂肪が多いことが、麻酔をかける上で大きな障害になります。その他に、肥満に伴う合併症(高血圧、高脂血症、糖尿病、睡眠時無呼吸など)が多いことから、それらに重点を置いた麻酔管理が必要なこと、また術後の合併症の頻度も高く、その予防が重要となること、などがあります。

患者体脂肪が多いことによる問題点とは?

医師

まずは点滴が入りにくいとか、血圧が正確に測りにくいといったことがあります。次に脊椎麻酔や硬膜外麻酔などのいわゆる下半身の麻酔では、おなかや背中の脂肪が邪魔をして適切な体位を取りにくい、目安となる背骨の位置が分かりにくいといった理由で手技がとても難しくなります。さらに全身麻酔の場合も、顔や首の回りの脂肪、胸の厚みなどのせいでマスクによる人工呼吸がやりにくく、麻酔のためのチューブを気管に入れる操作も難しくなります。その間低酸素になる危険性も高くなります。術中も胸やおなかの重みで肺がつぶれふくらみが悪いため、やはり低酸素になり易いですし、そのため手術が終わってからもすぐにチューブが抜けないことがあります。術後も肺の合併症が多くなりがちです。勿論手術自体も難しくなり時間がかかることは言うまでもありません。また移動や体位変換など医療スタッフの負担も大きくなります。他にもいろいろありますが、残念ながらいいことはひとつもないのです。

患者つまり麻酔や手術の危険性が高くなるということですね?

医師

その通り、「肥満は安全な手術の敵」なのです。従って、急を要する場合でなければ、手術を延期して術前の減量をお願いすることもあります。そうでなくても、手術までの間に少しでも減量して頂ければ、より安全性を高める事ができます。標準体重をオーバーしている方、体脂肪が多いと思われる方は是非ともご協力をお願い致します。

本文は、NTT東日本関東病院 広報誌「もしもし」2011年5-6月号に掲載された記事を転載しています。

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