患者テレビで見たサプリメントを飲んでみたいのですが?
医師
「サプリメント」や「健康食品」という言葉をよく耳にします。最近の調査によると、約3割の人が毎日利用し、過去の利用経験を含めると約8割が利用しているとのことです。
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医療特集
回答:
NTT東日本関東病院 糖尿病・内分泌内科 部長
林 道夫
医師
「サプリメント」や「健康食品」という言葉をよく耳にします。最近の調査によると、約3割の人が毎日利用し、過去の利用経験を含めると約8割が利用しているとのことです。
医師
「サプリメント」や「健康食品」というのは、実ははっきりとした定義のない言葉です。医師が処方する薬は、効き目や副作用を詳しく調べた上で認可されていますが、「サプリメント」や「健康食品」は、薬とは違って、いわば野放し状態で、利用されている原材料の純度や成分量は業者によってさまざまです。有害物質が混入している可能性すらあります。「サプリメント」や「健康食品」には副作用がないというのは間違いです。
医師
「サプリメント」や「健康食品」は、医師が処方する薬に代わるものではありません。あくまでも健康が気になり始めた方を対象に、そのような方が生活習慣を改善する「動機付け」として使うのが望ましいものです。医師が処方する薬との飲み合わせが問題になる場合もあります。かかりつけの医師には必ず相談すること、「サプリメント」や「健康食品」にも副作用があることを肝に銘じておくこと、このことを忘れないでください。
本文は、NTT東日本関東病院 広報誌「もしもし」2010年9-10月号に掲載された記事を転載しています。
情報提供元 : (C)NTT東日本関東病院
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