ページ内を移動するためのリンクです

Vol.067 人間ドックについて お医者さんに相談 医療特集 - メディカルiタウン


ここから本文です

医療特集

Vol.067 人間ドックについて

更新日:2018/06/01

NTT東日本関東病院 予防医学センター センター長 郡司 俊秋

回答:

患者人間ドックで何が分かるのですか?

医師

人間ドックの主要な目的は、(1)がん健診、(2)動脈硬化性疾患を始めとする生活習慣病健診、の二本柱により成り立っています。この両者は日本人の死因の7割近くを占めている重大な疾患であり、これらの病気を早期発見する事(二次予防)は、生命予後を改善する上で極めて重要です。これらの疾患は、その発症に生活習慣が大きく関与している事も大きな特徴ですので、努力次第でリスクを回避する事(一次予防)も可能です。個人が健康管理を実践する上で、こうした二段構えの疾病対策(一次予防と二次予防)をする事が極めて重要であり、その役割を果たすのが人間ドックです。

患者会社の健診を受けていますが、人間ドックも必要ですか?

医師

企業が行っている職場健診や地方自治体が行っている住民健診は、過去に有効性が確かめられていて手間も費用も安価な検査が採用されます。一方人間ドックは自由診療ですので、より精度が高い、踏み込んだ検査が行われます。

第一の例として、住民検診や企業検診での胃がん検診はバリウムによる胃X線検診が一般的ですが、ドックではより精密な内視鏡検診が行われます。但し、ピロリ菌が陰性の若年者では胃がんや食道がんのリスクは極めて低いので、少なくとも内視鏡検診を毎年受ける必要はありません。

第二の例として、肺がんはがんによる死亡原因の1位を占めますが、肺がんの早期発見には職場検診や住民検診で行われる胸部X線検診より、ドックで行われる胸部CT検診のほうが遥かに優れています。但し、毎年CT検診をスクリーニングとして受け続ける事の妥当性については、まだ議論の余地があります。

このように、人間ドックは多くのがん疾患の早期発見に極めて有効ですが、例えばすい臓がんのように現代のスクリーニング技術では早期発見が極めて困難な疾患も存在します。また、全てのがん検診にメリット(早期発見)とデメリット(過剰診断)があります。どんなに質の高い人間ドックを受けても、これらの限界をよく理解していただく事が必要です。

患者がんは予防できるのですか?

医師

がんの原因は、1/3が感染症や遺伝的素因、1/3が喫煙、1/3が生活習慣(塩分過多、野菜不足、運動不足、肥満など)、と考えられています。第一に、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、ピロリ菌のような発がん性が確実な感染源が陽性であると判明したら、医療機関で治療を受けて確実に排除する事です。第二に、喫煙や生活習慣のような自己の意識で是正することができる要因が、がんの原因の2/3を占めている事実を認識する事です。野菜や果物には、抗酸化物質といわれる発がんを抑えるさまざまな成分が含まれています。また、食事カロリー量も健康管理には重要です。近年米国の研究チームが20年間にわたるアカゲザルの観察実験から、摂取カロリーを通常より3割減らすとがん発症が抑制されるという結果を発表しました。正しい知識のもとで、適切な食習慣・生活習慣を送る事がとても大切です。

本文は、NTT東日本関東病院 広報誌「もしもし」2018年5-6月号に掲載された記事を転載しています。

情報提供元 : (C)NTT東日本関東病院
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

指定場所から病院を探す

気になる症状があるときは、早めの受診をおすすめします。自宅近くや通勤途中の駅など、通いやすい場所から専門の医療機関を探してみましょう。

病院検索では、全ての診療科目一覧から探すことができます。

iタウンページで医療機関を探す

×
検索履歴(場所):

防災タウンページ


ここからフッター情報です

iタウンページ&タウンページコンテンツ
iタウンページコンテンツ

ページはここまでです

ページの先頭へ戻ります