病気事典[家庭の医学]
尿・排尿がおかしい<子ども>
執筆者: 昭和大学横浜市北部病院院長 田口 進
尿・排尿の異常
尿の性状では、とくに血尿に気を配ります。
目で見てわかる血尿を「肉眼的血尿」、目には見えないものを「顕微鏡的血尿」といいますが、急性糸球体腎炎症候群では突然尿量が減って、コーラ色~褐色調の肉眼的血尿になり、顔がむくんだりします。学童期の子どもに目立ち、3歳以下の乳幼児には少ないとされています。
顕微鏡的血尿や蛋白尿は見ためではまずわかりませんが、出ていれば3歳検診や学校検尿などで指摘されるでしょうから、その時は必ず精密検査を受けてください。腎臓や泌尿器系の病気を疑いますが、これらが出ているからといって病気ではないことも少なくないからです。
尿・排尿から考えられる主な病気
主な症状と、付随する症状から、疑われる病気を調べることができます。
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