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息切れがする 病気事典[家庭の医学]- メディカルiタウン


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病気事典[家庭の医学]

息切れがする

息切れ、息苦しい

空気中からとり入れられた酸素は肺で血液のなかに入り、心臓から全身へ送られています。この血液中の酸素が不足すると息切れが起こってきます。激しい運動をしたりするとしばしば息切れを感じますが、病気としての息切れは呼吸器や循環器の異常、あるいは血液のなかにあって酸素を運んでいる赤血球の不足(貧血)などによって起こります。

なお、息切れ、息苦しい、呼吸困難などいろいろな表現がありますが、医学的にはすべて同義語として扱われています。

息切れから考えられる主な病気

主な症状と、付随する症状から、疑われる病気を調べることができます。
病気名を選択すると、その病気の解説へ遷移します。

緊急を要する息切れ

症状 疑われる病気名
胸痛   自然気胸
胸痛は深呼吸や咳で増悪、発熱 胸膜炎
頻呼吸、血痰、発熱、発汗 肺血栓塞栓症・肺梗塞症
意識障害、冷や汗、吐き気 急性心筋梗塞
泡状の痰(時にピンク色)、咳、唇が紫色、手足が冷たくなる 急性心不全
咳、喘鳴 異物誤吸入

早めに受診

症状 疑われる病気名
胸痛 左胸のごく狭い範囲の胸痛、動悸、めまい 心臓神経症
あお向けで寝た時に強まる呼吸・咳、発熱 急性心膜炎
就寝後しばらくしての息苦しさ(夜間発作性呼吸困難) 慢性心不全心臓弁膜症拡張型心筋症
労作時の息切れ ビヤ樽状の胸郭 COPD
黄~緑色の痰の増加 びまん性汎細気管支炎
体重減少 珪肺症
発熱 特発性間質性肺炎
発熱、胸痛 細菌性肺炎肺化膿症オウム病
体重減少、胸痛、血痰 肺がん
嚥下障害、神経痛、かすれ声、血痰、縮瞳 縦隔腫瘍
喘鳴 急性細気管支炎気管支喘息
動悸、疲れやすい、倦怠感 スプーン状の爪、口角炎、舌炎 鉄欠乏性貧血
出血傾向 骨髄異形成症候群白血病
食欲増進、体重減少、頻脈、発汗、手のふるえ、動悸 甲状腺機能亢進症
声がれ、嚥下困難、喘鳴 喉頭がん
四肢の筋力低下、複視、しゃべりにくい、嚥下障害、頻脈 ギラン・バレー症候群
筋肉の硬直、指先や口周囲のしびれ感、不穏興奮状態、意識混濁 過換気症候群
慢性的な不安、いらいら、肩こり、頭痛、動悸、めまい 全般性不安障害
その他 不整脈心室中隔欠損症など先天性の心臓の病気高血圧低血圧症肥満症インフルエンザパニック障害など
[ご利用上の注意]
一般的な医学知識の情報を提供するもので、皆様の症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方は、医療機関にご相談ください。

息切れを起こす主な病気

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

タバコの煙を主とする有害物質を長期に吸入することによって生じた肺の炎症性疾患です。従来、慢性気管支炎、肺気腫と呼ばれていた病態を包括して、近年では国際的にCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と呼ぶようになりました。

危険因子は、外因性因子(喫煙、大気汚染、職業上で吸入する粉塵(ふんじん)や化学物質、受動喫煙)と、内因性因子(遺伝素因)に分けられます。最大の外因性因子は喫煙で、一般に喫煙者の20~30%に発症するといわれています。2000~2001年に日本で行われた疫学調査では、40歳以上の8・5%、約530万人がCOPDにかかっていると考えられています。

典型的な症状は、慢性の咳(せき)や痰、体動時の息切れです。COPDはゆっくりと進行し、これらの症状も重症になってはじめて現れることが少なくありません。息切れは、最初は階段や坂などをのぼる時につらい程度から、平地でも息切れが起こったり、さらには会話や衣服の着脱などでも息が切れてきます。

気管支喘息

咳や痰が出て、ゼイゼイ、ヒューヒューという音(喘鳴(ぜんめい))をさせながら発作を繰り返します。発作の多くは夜中から明け方にかけて起こります。重症の場合では、命に関わることもあります。

会話もできないような状態なら、ためらわずに救急車を呼んでください。自分の車では運ばないようにしましょう。酸素吸入器のある救急車のほうが途中で死亡する危険性が少ないからです。

過換気症候群

突然、呼吸数が増し、呼吸をしすぎて酸素を吸いすぎ、呼吸困難になります。手指などが硬直し、指先や口の周囲のしびれ感、不穏興奮状態、意識混濁などの症状も現れます。不安やストレスなどによって起こり、思春期の、とくに女性に多くみられます。

そのほか、息切れはとても多くの病気で起こりますが、とくに随伴する症状がなくても、平らな道でも息切れを感じるようなら一度調べてもらいましょう。それと体重にも注意を。標準体重を10%以上超えると肺や心臓への負担が増え、息切れが起こりやすくなります。

緊急を要する息切れ

以下に示す場合は緊急を要します。ただちに救急車を呼ぶか、大至急、病院へ連れて行く必要があります。また、適切な救命手当も大切です。

急性心不全

心臓の機能が急激に低下し、全身の血液の流れが滞(とどこお)った状態(うっ血)です。急性心筋梗塞や心臓弁膜症、拡張型心筋症、甲状腺機能亢進症などが原因で発症します。

突然、激しい呼吸困難が現れ、同時に咳と痰が出ます。呼吸困難は上半身を起こすと楽になり、あおむけになると苦しくなります。唇は紫色、手足は冷たくなり、全身に冷や汗が出ます。

異物誤吸入

病気ではありませんが、とくに小さな子どもや高齢者では、コインや餅などをのみ込んで息が詰まることがあります。

咳込んだり、ヒューヒューという呼吸をしているなら気道に異物が詰まっています。窒息死する危険があるので、すぐに救命手当をしてください。

異物が食道に詰まった時は胸痛、吐き気や嘔吐が起こります。この場合は、まず窒息死することはありません。

そのほか、自然気胸、肺塞栓(そくせん)(肺梗塞)、心筋梗塞(こうそく)、胸膜炎も急を要します。

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