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広範囲皮膚剥脱 病気事典[家庭の医学] - メディカルiタウン


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病気事典[家庭の医学]

こうはんいひふはくだつ

広範囲皮膚剥脱

広範囲皮膚剥脱について解説します。

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どんな外傷か

外傷によって皮膚だけが下層の筋肉や骨、そのほかの重要な臓器を残して剥離されるもので、皮膚の損傷は大きいのですが、下層を外傷から守るという目的を担っています。頭皮、下肢、陰茎(いんけい)皮膚、陰嚢(いんのう)などにみられます。

原因は何か

頭髪が回転している機械に巻き込まれた時は頭皮が、歩行者が左折車の後輪に巻き込まれた時は下腿皮膚が、また機械の回転軸にズボンの股間が巻き込まれた時は陰茎皮膚あるいは陰嚢が果実の皮をむくようにはがれます。これらの部位は下層との結合がゆるくできているため、簡単に剥脱創(はくだつそう)になります。

症状の現れ方

出血、深部組織の露出が生じます。頭皮剥脱の場合、骨膜をかぶった頭蓋骨が露出します。下腿では筋膜あるいは筋肉が露出します。陰茎皮膚では陰茎は深筋膜の深さで傷が露出します。陰嚢剥脱では睾丸(こうがん)と精索(せいさく)が露出します。

いずれの場合も、剥脱皮膚の一部が元の部分にくっついている場合(不完全剥脱)と、完全に剥脱して体から離れてしまう場合(完全剥脱)とがあります。剥脱部の皮膚血流の不良域は2~3日後に黒っぽくなります。これは皮膚が死滅することで壊死(えし)といいます。

検査と診断

完全剥脱か不完全剥脱かを確認します。後者の場合、十分な血液循環が保たれているかどうかを皮膚の色調、傷の断端からの出血状況などで判断し、必要ならドプラー血流計(血流の有無を測定する器具)で確認します。

治療の方法

(1)頭皮

不完全剥脱で残存部からの血流が十分と判断されれば、剥脱皮膚を元の位置に縫い合わせます。血液環境が不十分な場合は切断された太い動脈、静脈を顕微鏡下でつなぎ合わせます。

(2)下腿

壊死部分を除去し、遊離植皮(ゆうりしょくひ)、有茎弁(ゆうけいべん)、時には遊離皮弁(ゆうりひべん)などで再建します(図55)。

(3)陰茎、陰嚢

剥脱した皮膚が使用できる場合は、これを元の状態に縫い合わせます。使えない場合は遊離植皮を行います。

応急処置はどうするか

出血に対してタオルなどできつく縛って、形成外科のある病院に搬送します。完全剥脱の場合は、剥脱した皮膚を濡れたガーゼに包み、ナイロン袋に入れ、直接水につけないように氷水で冷やして病院へ持っていきます。剥脱皮膚を再接着できる場合も少なくありません。

広範囲皮膚剥脱の初診に適した診療科目

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