病気事典[家庭の医学]
がんないいぶつ
眼内異物
眼内異物について解説します。
執筆者:
慶応義塾大学医学部眼科学教授 坪田一男
東京歯科大学市川総合病院眼科 鹿島みのり
どんな病気か
眼の外傷により異物が眼内に飛入した場合、異物の種類、飛入した場所などにより予後が大きく違ってきます。眼内異物では、多くの症例で外傷性白内障(がいしょうせいはくないしょう)、網膜剥離(もうまくはくり)、硝子体(しょうしたい)出血、眼内炎(がんないえん)など多くの合併症がみられます。早期発見、早期治療が視機能を保つうえで重要になります(図18)。
検査と診断
視力・眼圧・細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査および詳細な眼底検査が必要です。その際、他の合併症の有無を確認して手術方法を決定します。外傷性白内障がある場合、異物除去術と同時に白内障摘出と眼内レンズ挿入術を行うこともあり、これらの検査も行うことがあります。
さらに、異物の位置を確認するため、超音波・X線・CTなどの検査も必要になります。
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