病気事典[家庭の医学]
もうまくしんとうしょう
網膜振盪症
網膜振盪症について解説します。
執筆者:
慶応義塾大学医学部眼科学教授 坪田一男
東京歯科大学市川総合病院眼科 鹿島みのり
どんな外傷か
外傷のうち比較的その外力が弱い場合に生じる網膜の白色混濁のことで、視力に影響しないことが多く、受傷後1~2週間で自然に治ります。
なお、網膜剥離(もうまくはくり)などとの区別が必要になります。
症状の現れ方
鈍的外傷により生じる他の障害の症状を合併していることが多いのですが、網膜振盪症自体の自覚症状は乏しいのが普通です。ただし、黄斑部(おうはんぶ)という網膜の中心部に混濁が及ぶと視力低下の原因になりえます。
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