病気事典[家庭の医学]
かくさんたいしゃいじょうしょう
核酸代謝異常症
核酸代謝異常症について解説します。
執筆者:
大阪市立大学大学院医学研究科発達小児医学講師
岡野善行
どんな病気か
核酸代謝に関与するヒポキサンチン‐グアニンフォスフォリボシルトランスフェラーゼの欠損によって、尿酸が蓄積するX染色体劣性(せんしょくたいれっせい)遺伝疾患です。
症状の現れ方
生後2~3カ月ごろに筋緊張低下と嘔吐が認められ、その後、運動発達遅延、アテトーゼ(不随意(ふずいい)運動のひとつ)、痙性麻痺(けいせいまひ)、知能障害がみられるようになります。最も特徴的な症状は、口唇や指をかみちぎるなどの自損行為を行うことです。高尿酸血症による痛風(つうふう)や腎結石、腎障害もみられます。
治療の方法
尿酸合成阻害薬の投与による高尿酸血症の治療が行われます。
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情報提供元 :
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