病気事典[家庭の医学]
にほんこうはんねつ
日本紅斑熱
日本紅斑熱について解説します。
執筆者:
岡山県環境保健センター所長
岸本寿男
どんな感染症か
病原体は、日本特有のリケッチアの一種リケッチア・ジャポニカで、野山に入り、このリケッチアをもつマダニに刺されて感染します。
主に西日本で春~秋にかけて年間約40名の患者さんが報告されています。治療が遅れると重症化し、死亡することがあります。
症状の現れ方
潜伏期間は2~8日で、頭痛、発熱(39℃)、倦怠感(けんたいかん)を伴って発症します。つつが虫病と同様に、発熱、発疹および刺し口が主要3徴候で、ほとんどの症例にみられます。
治療・予防の方法
症状から本症を早期に疑い、適切な抗菌薬を投与することが重要です。予防は発生時期および発生地を知り、汚染地域に立ち入らないことです。やむを得ず立ち入る際には皮膚の露出を避け、ダニ忌避(きひ)剤を使用し、作業後は入浴して注意深く付着ダニを除去します。
感染症で処方される主な薬剤を探す
感染症の項目を読んだ人によく読まれている記事
感染症でよく読まれている病気解説
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
|
執筆者一覧
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。