病気事典[家庭の医学]
せんけいこんじろーま(だんせい)
尖圭コンジローマ(男性)
尖圭コンジローマ(男性)について解説します。
執筆者:
北海道社会事業協会帯広病院泌尿器科主任部長
國島康晴
札幌医科大学医学部泌尿器科教授
塚本泰司
症状の現れ方
男性では、亀頭(きとう)、冠状溝(かんじょうこう)、包皮(ほうひ)、肛門周囲、外尿道口に病変が生じることが多く、まれに尿道や膀胱に発生します。潜伏期間は1~6カ月(平均3カ月)です。病変は痛みはなく、乳頭状や鶏冠状(けいかんじょう)(とさかのような)のいぼが増殖し、集まってみられたり、多発する傾向があります。接触により出血したり、感染を起こし、ただれたようになることもあります。
検査と診断
尖圭コンジローマはその特徴的な外観から診断が容易ですが、確定診断には病理組織学的診断が必要です。可能であればヒトパピローマウイルスのDNA型を調べることが望ましいとされています。
治療の方法
尖圭コンジローマには自然消失が認められることもありますが、原則的には何らかの治療が必要です。外科的治療と薬物治療がありますが、日本では外科的治療が中心です。近年、イミキモド(ベセルナ)クリームが発売されましたが、これは隔日で週に3回病変部に塗布するものです。コンジローマが消えるまでには時間がかかるため、16週間継続する必要があります。
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情報提供元 :
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