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病気事典[家庭の医学]
せんじょうひふえん
線状皮膚炎
線状皮膚炎について解説します。
執筆者:
兵庫医科大学皮膚科学准教授 夏秋 優
原因は何か
甲虫の一種で、アリに似た小型の昆虫であるアオバアリガタハネカクシ(図93)は、夜に灯火に飛来する習性があります。これがヒトの皮膚にとまった時に、たたいたり潰したりすると体液が皮膚に付き、その体液中のペデリンという物質によって皮膚炎が生じます。
症状の現れ方
1~2日で体液が付いた部分に線状に発赤やぶつぶつができて(図94)、数日でうみを生じたあと、ただれたようになります。
かゆみはなく、ヒリヒリした痛みを伴います。2~3週間で治りますが、あとに色素の沈着を残します。
病気に気づいたらどうする
まず、皮膚にとまったアオバアリガタハネカクシを潰さないことです。体液が付いた場合は、すぐに石鹸で洗い流してください。
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