病気事典[家庭の医学]
もうこはん
蒙古斑
蒙古斑について解説します。
執筆者:
産業医科大学病院形成外科診療科長・准教授 安田 浩
どんな病気か
日本人(黄色人種)の臀部(でんぶ)(おしり)に生まれつきある青あざです(通常型)。黄色人種にはほぼ必ずあり、ほとんどが5~6歳で消えます。時に四肢や体幹部などにできる場合があり(異所性蒙古斑(いしょせいもうこはん))、このタイプは通常型より消えにくい傾向があります。
皮膚の状態が典型的なので、見た目の診断でわかります。
治療の方法
通常型はほとんどが自然に消えるのでそのまま経過をみます。異所性のタイプは成長しても消えにくい場合があり、気になるならレーザー(Qスイッチルビーレーザー、Qスイッチアレキサンドライトレーザー)治療がよいでしょう。
病気に気づいたらどうする
自然経過をみるのが一般的ですが、異所性で見た目が気になる場合はレーザー治療を考え、レーザーを設置している施設で相談してください。
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
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