病気事典[家庭の医学]
ひとにゅうとうしゅういるすのしゅるい
ヒト乳頭腫ウイルスの種類
ヒト乳頭腫ウイルスの種類について解説します。
執筆者:
久留米大学医学部皮膚科学准教授
安元慎一郎
ヒト乳頭腫ウイルスの種類の解説(コラム)
ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)は、現在でも実験室における培養が不可能なため、それぞれのHPVについてDNAの相同性を調べることによって型が判別されます。現在のところ100種類以上のHPVが確認されています。
ウイルスの型とそのHPVが起こす病変には、比較的高い相関があるものの、日常の診療で通常に検出されるHPVは少数の代表的なものである場合が多く、病変の部位や性質から大きく皮膚型、粘膜型、悪性型の3つに分けます。
皮膚型は尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)に代表されるような皮膚のいぼをつくるウイルスで、2型、4型などが入り、粘膜型には尖圭(せんけい)コンジローマの原因ウイルスである6型、11型など、悪性型には子宮頸(しきゅうけい)がんなどの悪性腫瘍発生に関連する16型、18型などが分類されます。
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
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