病気事典[家庭の医学]
へるぺすういるすぐん
ヘルペスウイルス群
ヘルペスウイルス群について解説します。
執筆者:
久留米大学医学部皮膚科学准教授 安元慎一郎
ヘルペスウイルス群の解説(コラム)
遺伝情報として2重鎖のDNAをもち、正24面体のカプシド(ピラミッド型の中心構造)エンベロープをもつウイルスをヘルペスウイルスと呼びます。ヒトに感染して病気を起こすものをヒトヘルペスウイルス(HHV)といい、現在までに8種類が知られています(表5)。
免疫のない人に初感染したのち、生体内に潜伏感染し、再活性化するという特徴をもちます。ウイルスによって再活性化の頻度や誘因などに違いがあります。
単純ヘルペスウイルスやHHV‐7などは、健常時にも頻回にウイルスの排泄がみられますが、水痘(すいとう)・帯状疱疹(たいじょうほうしん)ウイルスやサイトメガロウイルスなどは、免疫が低下した状態などの特別な場合にのみ再活性化が起こります。
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
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