病気事典[家庭の医学]
てあしくちびょう
手足口病<皮膚の病気>
手足口病<皮膚の病気>について解説します。
執筆者:
久留米大学医学部皮膚科学准教授 安元慎一郎
症状の現れ方
小児期に口腔内、手のひら、足底に散らばって多発する小水疱がみられ、小水疱の周囲には紅斑(こうはん)を伴うことがあります。かぜ様症状や下痢などの消化器症状が、先行または随伴することもあります。エンテロウイルス71型によるものでは、まれに髄膜炎(ずいまくえん)が合併することがあります。
検査と診断
臨床症状から診断します。日本での原因ウイルスは主にコクサッキーウイルスA16型とエンテロウイルス71型であるとされているので、必要な場合にはこれらのウイルスについて検査が行われます。
病気に気づいたらどうする
小児の口腔内、手のひら、足底に小さな水疱が生じたら、皮膚科または小児科を受診してください。予後は一般によく、重い合併症もまれなので経過を観察します。
水疱が存在する時期には、他人への感染のおそれがあるので通学はひかえます。
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
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