病気事典[家庭の医学]

こぶはくせん(いんきんたむし)

股部白癬(いんきんたむし)

股部白癬(いんきんたむし)について解説します。

執筆者:

どんな病気か

股部に生じる白癬菌(はくせんきん)感染症で、頻度は全白癬患者の5%程度です。

足(あし)白癬のある人に発症することが多いので、その放置が最も問題になります。以前は若い人に多かったのですが、現在は高齢者に多くみられます。不潔、多汗なども関係します。

症状の現れ方

中心治癒傾向がある半円状の紅斑で、辺縁が少し隆起して水疱(すいほう)や丘疹(きゅうしん)がみられます。

検査と診断

直接鏡検(顕微鏡での検査)KOH法で行います。菌要素を比較的検出しやすい病気です。

治療の方法

基本的に外用治療で、比較的簡単に治ります(白癬)。

病気に気づいたらどうする

早期に診断、治療しないと色素の沈着が残ります。湿疹、皮膚カンジダ症との区別が重要なので皮膚科専門医を受診してください。

情報提供元 : (C)株式会社 法研 執筆者一覧
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。