病気事典[家庭の医学]
こうたくたいせん
光沢苔癬
光沢苔癬について解説します。
執筆者:
島根大学医学部附属病院皮膚科講師
金子 栄
どんな病気か
大きさがほぼ均一の、小さな盛り上がり(丘疹(きゅうしん))がたくさん集まって生じる病気です。扁平苔癬(へんぺいたいせん)のひとつのタイプとする説もあります。小児に多く、男子に多い傾向があります。
原因は何か
はっきりした原因は不明です。女性では月経と関連する場合があることから、ホルモンアレルギーと考えられたり、結核(けっかく)に合併することがあることから、結核に対する反応性の発疹とみられたりしています。
症状の現れ方
大きさがほぼ均一で、一つ一つは2~3㎜の黄白色の丘疹がみられ、表面はつるつるとして光沢をもちます。かゆみはなく、体や腕に現れますが、陰茎(いんけい)や亀頭(きとう)にもできます。頭や顔、手のひら、足の裏にはみられません。
通常は長く続く病気ですが、自然に治ることもあります。
関連項目
炎症性の角化症の全項目
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
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