病気事典[家庭の医学]
もうこうせいこうしょくひこうしん
毛孔性紅色粃糠疹
毛孔性紅色粃糠疹について解説します。
執筆者:
島根大学医学部附属病院皮膚科講師
金子 栄
症状の現れ方
手指背、膝、肘、腹部などに、一つ一つは粟粒(ぞくりゅう)ほどの大きさで毛穴に一致した赤く硬い小隆起が現れます。白っぽい垢を伴い、一部はくっついて乾癬様になります(図31)。手のひら、足の裏が赤く、がさがさし、垢の層が厚ぼったくなります。
重症になるとすべての発疹がつながり、全身真っ赤になる紅皮症(こうひしょう)といわれる状態になり、発熱や関節痛も起こるようになります。
治療の方法
外用薬には、ステロイド薬が多く用いられています。そのほか、活性型ビタミン
重症の場合は、ビタミンA類似物質の内服薬であるレチノイド(チガソン)を用います。ビタミンAの多量の内服が効くこともあります。治りにくい場合は光線療法(PUVA療法)も行われています。
関連項目
炎症性の角化症の全項目
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
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