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病気事典[家庭の医学]
もうじょうひはん(りべどー)
網状皮斑(リベドー)
網状皮斑(リベドー)について解説します。
執筆者:
三豊総合病院皮膚科医長 妹尾明美
どんな病気か
赤紫色の樹枝状(じゅしじょう)もしくは網目状の模様が主に下肢にみられるものです。皮膚の末梢循環障害による症状のひとつで、リベドーと呼ばれています。赤外線ストーブやこたつなどによる下肢の褐色色素沈着を伴った“ひだこ”とは、一応区別されるものとされています。
症状の現れ方
(1)大理石様(だいりせきよう)皮膚、(2)網状皮斑、(3)樹枝状皮斑の3つのタイプに分類されます。
(1)は小児や若い女性に一過性に冬期の寒冷刺激によって生じ、環が閉じた網目模様をつくります。(2)と(3)は持続性で症候性(原因になる病気がある)のものが多く、(2)は寒冷とは関係なく網状の構造は完全に閉鎖し、皮疹が持続します(図12)。(3)は網状が途切れて樹枝状の構造をしています。
さまざまな基礎疾患(血管炎や膠原病(こうげんびょう)、クリオグロブリン血症に伴うものなど)によって小動脈に炎症が生じた状態です。症状が進行すれば血管の器質的変化を起こし、皮膚炎や潰瘍になることもあります。
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