病気事典[家庭の医学]

まぎらわしいねんてんしょう

まぎらわしい捻転症

まぎらわしい捻転症について解説します。

執筆者:

まぎらわしい捻転症の解説(コラム)

 精巣には精巣垂(せいそうすい)、精巣上体には精巣上体垂(せいそうじょうたいすい)と呼ばれる2〜3mmぐらいの突起が上部についています。これは胎生期の遺物で機能はまったくなく、不必要な器官です。

 ところが、この部分がねじれて精索捻転(せいさくねんてん)症と同様な症状を示すことがあるのです。幼少時に多くみられます。

 陰嚢(いんのう)の一部に青くはれあがった精巣垂、精巣上体垂が透(す)けて見えること(ブルードットサイン)があります。痛みは徐々におさまりますから、診断が確定すれば様子をみてかまわないのですが、多くは精索捻転症と区別が困難で、手術して初めてわかることが多いようです。

 精巣垂や精巣上体垂が捻転していた場合は、必要のない器官ですから切除してしまいます。とくに後遺症が残ることはありません。

      男性生殖器の病気で処方される主な薬剤を探す

      男性生殖器の病気を読んだ人によく読まれている記事

      情報提供元 : (C)株式会社 法研 執筆者一覧
      掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。