病気事典[家庭の医学]
はいにょうしょうがいをきたすやくざい
排尿障害を来す薬剤
排尿障害を来す薬剤について解説します。
執筆者:
横浜市立大学附属市民総合医療センター泌尿器・腎移植科教授
野口和美
排尿障害を来す薬剤の解説(コラム)
副作用として排尿障害を来す可能性のある薬剤を以下に示します。前立腺肥大症の人が他の疾患で新たに薬の処方を受ける場合には、前立腺肥大症であることを伝えて排尿障害を起こさない薬剤を処方してもらってください。
・感冒薬(市販されているかぜ薬のほとんどに排尿障害がみられます)
・抗ヒスタミン薬(鼻炎や皮膚炎などアレルギー疾患に対して処方されます)
・パーキンソン病治療薬
・抗うつ薬などの向精神薬
・頻尿、尿失禁治療薬
・消化管の鎮痙(ちんけい)薬(胃腸の痛み止めです。消化管の検査の前にも使います。下痢止め、吐き気止めとして処方されることもあります)
・精神安定薬、睡眠薬
・抗不整脈薬
・気管支拡張薬(気管支喘息(ぜんそく)の治療で処方されます)
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
|
執筆者一覧
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。