病気事典[家庭の医学]
だんせいせいしょくきのびょうき
男性生殖器の病気
男性生殖器の病気について解説します。
執筆者:
横浜市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学教授
窪田吉信
解説(概論)
男性生殖器は、男性にとって大変重要な臓器です。しかし、性が関係するため「恥ずかしい」「男性は黙って耐える」などといったことから、病気への無理解や発見が遅れることがありました。
しかし時代は変わり、現在では老若男女を問わず男性生殖器の重要性を認識し、その病気に正しい知識で適切に対応することが常識になっています。
たとえば、男性は年をとると夜トイレに起きる回数が増え、排尿に時間がかかるようになるものだと思われてきました。しかし、実はこれは 前立腺肥大症 (ぜんりつせんひだいしょう) などの前立腺の病気であり、適切に治療すれば若い時と変わらない状態にまで回復することが社会的にも認知されるようになってきました。また女性に特有の病態とされる「更年期」は、男性にも似たような状態があり、「男性更年期」という病態として位置づけられてきました。
社会が成熟し、正しい情報が伝わりやすくなった現在、男性生殖器の仕組みやはたらきとその病気を正しく理解し、万が一の時に適切に対応していただくことに主眼をおいたのがこの章です。
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
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