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直腸ポリープ 病気事典[家庭の医学] - メディカルiタウン


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病気事典[家庭の医学]

ちょくちょうぽりーぷ

直腸ポリープ

直腸ポリープについて解説します。

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どんな病気か

直腸粘膜上皮(ちょくちょうねんまくじょうひ)に生じた限局性の隆起病変であり、きのこ状の茎(くき)のある有茎性(ゆうけいせい)のものと無茎性(むけいせい)のものとがあります。病理組織的分類が重要で、腫瘍性のものと非腫瘍性のものに分類されます。

腫瘍性のなかでも、腺腫(せんしゅ)は良性であり、腺管(せんかん)腺腫、腺管絨毛(じゅうもう)腺腫、絨毛腺腫があります。腺がんは悪性であり、分化がんとより悪性度の高い未分化がんとがあります。

非腫瘍性のなかでは、化生性(かせいせい)(慢性炎症などが原因で起こる粘膜の過形成)、炎症性、過誤腫性(かごしゅせい)(ポイツ・イェガース症候群、若年性ポリープ)などがあります。とくに重要なことは腺がんを見落とさないことです。

原因は何か

大腸がん直腸がんの発生と同じく、動物性脂肪や蛋白質の消費と関係があるといわれていますが、原因についてはわかっていません。

症状の現れ方

肛門に近い部位では、不快感、脱出が認められる場合がありますが、ほとんどの場合、症状はありません。最近は大腸肛門内視鏡検査を行うことが多く、大腸肛門外来を訪れる患者さんの約5~10%に認められます。

腺腫性ポリープの場合、腺腫の直径が20㎜以上の時は悪性化を来している可能性が高く、また絨毛腺腫は、腺腫より悪性化を来している頻度が高くみられます。また腫瘍が大きい場合やがん化している場合は血便を伴うことが多く、潰瘍の形成が認められた場合は悪性化の可能性が高いことがわかっています。

検査と診断

肛門に近い場所では、大腸肛門外来での診察で多く発見されます。詳しく調べるには、硬性(こうせい)直腸鏡、S状結腸(けっちょう)内視鏡検査、または全大腸内視鏡検査が必要です。必要に応じて粘膜の一部を採取して調べる生検を行います。良性か悪性かの区別が重要です。

治療の方法

最も一般的な治療法は、診断と治療を兼ねて、すべてのポリープを取ることです。最近では拡大内視鏡を用いることにより、または熟練した内視鏡医であれば、ポリープ表面のピットパターンをみることにより、ポリープを取る前にある程度の悪性度の判断がつくため、すべてのポリープを取る必要はありません。

ポリープの種類により、きのこ状の茎のあるポリープは比較的たやすく切除できますが、絨毯(じゅうたん)状の(平べったい)ポリープでは熟練を要します。絨毛状または大きなポリープは取り残し、出血、穿孔(せんこう)(孔(あな)があく)などの危険性が増えるため、危険性が高い場合は、肛門から器具を使い切除する経肛門的直腸ポリープ切除術を選択します。

最近は、より肛門から遠い直腸でもポリープが確実に切除できるような器具(TES(経肛門的内視鏡下手術)やMITAS(低侵襲性経肛門的手術)などを行う器具)が開発されています。また、内視鏡治療処置具の進歩がめざましく、ごく最近では、大腸粘膜にとどまるものであれば、大きなポリープでも内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)という新しい内視鏡治療が可能となりました。粘膜下層に広がる、より悪性度の高いものでは、開腹手術が必要になります。

病気に気づいたらどうする

直腸ポリープに気づいた場合、またはその疑いがある場合は、迷わず肛門科の医師か、大腸肛門病専門の病院を受診し、正しい診断をしてもらうことが大切です。熟練した医師であれば、内視鏡および手術においても、生体を傷つけることのより少ない確実な方法を選択することができるからです。

ポリープ症の患者さんは、新たな腺腫およびがんの発生頻度が高いため、施設によっては、1~3年後に全大腸内視鏡検査を行っていますが、その間隔はそれぞれの危険因子により決定されています。ポリープ症の患者さんは追跡検査が大切です。

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