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病気事典[家庭の医学]
はとしゅうふくぶつのかんけい
歯と修復物の関係
歯と修復物の関係について解説します。
執筆者:
日本歯科大学歯学部附属病院長 羽村 章
歯と修復物の関係の解説(コラム)
歯は体のなかでいちばん硬い組織です。とくに表面をおおっているエナメル質はモースの硬度7で、水晶に匹敵する硬さをもっています。エナメル質の内側にある象牙質(ぞうげしつ)も同じように硬い組織です。これらのエナメル質や象牙質が、むし歯や外傷などにより欠けたり穴があいた場合(実質欠損)に、修復処置が行われます。
皮膚の切り傷が時間とともに治っていくのとは異なり、エナメル質や象牙質に生じた実質欠損は自然に埋まることはありません。すなわち修復処置とは、歯の実質欠損の形を元にもどす治療で、エナメル質や象牙質を元の状態にもどす治療ではありません。
たとえば、むし歯でできた穴は修復治療で埋めることはできますが、修復治療はむし歯という病気自体への対応ではないので、むし歯の原因への処置は別に行わなければなりません。
修復物はエナメル質や象牙質にはならないため、修復物とこれらの組織との間には、数μmから数十μmのすきまがあいています。このすきまは、むし歯菌(ミュータンス連鎖球菌)が十分に入れる大きさです。
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