病気事典[家庭の医学]

ぷらーく(しこう)としせき

プラーク(歯垢)と歯石

プラーク(歯垢)と歯石について解説します。

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プラーク(歯垢)と歯石の解説(コラム)

プラークは細菌の塊

 プラークは歯垢ともいわれ、口のなかにすんでいる細菌とその産生物がつくる沈着物で、歯の面にこびりついており、うがいや口すすぎ程度では取り除くことはできません。歯ブラシや糸ヨウジ(デンタルフロス)を正しく使うことで除去できます。

 プラーク1mg中には1千万個以上の細菌が含まれており、そのうち約25%が生きています。最近では、プラークをバイオフィルムとも呼びます。

 歯の溝や小さな穴、歯と歯の間や歯と歯ぐきとの境目にたまりやすく、むし歯や歯周病の大きな原因になります。

歯石はプラークの死骸(しがい)

 歯石はプラークが石灰化したもので、硬く歯の面にくっついており、歯ブラシでも取り除くことはできません。歯石中の細菌はほとんど死んでいるため、プラークと比べると、その病原性は弱いといってよいでしょう。

 しかし、歯石の表面は軽石あるいは海綿のようにたくさんの穴があいており、プラークが付着する格好の場となり、歯ブラシの妨げとなります。また、ここを足場にプラークが付着して石灰化を繰り返し、次第にその量が増していきます。

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