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耳の病気の現況 病気事典[家庭の医学] - メディカルiタウン


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病気事典[家庭の医学]

みみのびょうきのげんきょう

耳の病気の現況

耳の病気の現況について解説します。

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解説(概論)

耳に関する症状は決して多くはありませんが、その症状を起こす病気は極めて多く存在します。ここでは、代表的な耳の症状である「めまい」「難聴」について述べます。

めまい

「めまい」を起こす病気には、大きく分けて、耳(内耳)から起きる「末梢性(まっしょうせい)めまい」と、小脳や脳幹(のうかん)といった中枢神経系から起きる「中枢性めまい」があります。

末梢性めまいの代表的な病気は、内耳の病気にあげられているメニエール病、前庭神経炎(ぜんていしんけいえん)、良性発作性頭位(りょうせいほっさせいとうい)めまい症(しょう)、外(がい)リンパ瘻(ろう)などがありますが、良性発作性頭位めまい症は抹梢性めまいのなかで最も多い疾患です。また、外リンパ瘻はめまいや難聴を引き起こす病気として、最近とくに注目されています。その理由は、これまで確定診断には試験的鼓室(こしつ)開放術によって直接外リンパの流出を確認する必要がありましたが、最近の研究で外リンパ特異的蛋白の同定によって、診断が可能になったからです。

中枢神経系の病気としては、高齢者人口の増加とともに梗塞(こうそく)や出血などの脳循環障害によるものが多くなってきています。これらの病気では、明らかな画像上(CTやMRI)の異常が、とくにその早期にはみられないことがあるため、めまいや平衡機能障害を客観的に評価する検査が重要になります。

難聴

「難聴」には、外耳道や鼓膜、そして中耳の病気、たとえば耳垢塞栓(じこうそくせん)や中耳炎(ちゅうじえん)(滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)や慢性中耳炎(まんせいちゅうじえん)等)などの病気で起きる伝音難聴(でんおんなんちょう)と、内耳や聴神経などの病態、たとえば騒音性難聴(そうおんせいなんちょう)、老人性難聴(ろうじんせいなんちょう)、先天性難聴(せんてんせいなんちょう)などによって起きる感音難聴(かんおんなんちょう)があります。

伝音難聴は多くの場合、手術などの外科的治療で改善させることができますが、感音難聴は外科的方法によっても難聴の改善が得られないことがしばしばです。感音難聴でも手術によって難聴の改善が望めるものとしては、先に述べた外リンパ瘻があります。また、以前にはまったく治療法のなかった先天性難聴や後天性の高度感音難聴に対して、人工内耳手術が行われるようになったことは画期的なことです。途中で失われた聴覚を、あるいは生まれた時から失われている聴覚を新たに獲得できるようになったのですから。

一方、加齢による難聴(老人性難聴)などの中等度以上の難聴への対応として、補聴器があります。とくに、老人性難聴では、周囲の人とのコミュニケーションが徐々に失われ、結果として社会から孤立する状況がしばしば見受けられます。これは、個人のみにとどまらず社会全体の問題であり損失でもあります。難聴に周囲の人が気づいたら、なるべく早期に耳鼻咽喉科医に相談し、その人に合った補聴器を使うことが必要です。

補聴器は、眼鏡のようにかければすぐよく見えるようになる(話が理解できるようになる)のとは異なり、調整をしつつ、ある種の訓練をへてよりよく使えるようになることを知っておいてください。子や孫が、その親や祖父母の誕生祝いのプレゼントにと、買ってあげるようなものではないことを理解しなければなりません。先進国でありながら、医師の処方がなくても補聴器を購入できる国が日本であるという現状を、認識しておくことが大切です。

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