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新生血管黄斑症、加齢黄斑変性症 病気事典[家庭の医学] - メディカルiタウン


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病気事典[家庭の医学]

しんせいけっかんおうはんしょう、かれいおうはんへんせいしょう

新生血管黄斑症、加齢黄斑変性症

新生血管黄斑症、加齢黄斑変性症について解説します。

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どんな病気か

新生血管黄斑症は、脈絡膜(みゃくらくまく)から新生血管(正常では存在せず、新たに発生してくる異常な血管)を生じる病気です。脈絡膜新生血管はほとんどの場合、黄斑部と呼ばれる眼底の中心部で起こります。

新生血管は血液成分がもれやすい、出血しやすいなどの性質があるため、網膜の下や網膜色素上皮(もうまくしきそじょうひ)の下に血漿や血液がたまります。網膜の下にたまれば網膜剥離(もうまくはくり)、網膜色素上皮の下にたまれば網膜色素上皮剥離を起こして、網膜の機能が損われます。

新生血管黄斑症にはいくつかの種類がありますが、代表的なのが加齢黄斑変性症です(図52)。これは、欧米ではすでに中途視覚障害の原因としては第1位を占めています。日本でも増加傾向がみられることから、今後ますます重要な病気になってくるでしょう。

原因は何か

加齢黄斑変性症は、加齢による網膜色素上皮、脈絡膜の機能低下が誘因となって起こります。そのほかに、原因が不明で比較的若い人に起こる特発性(とくはつせい)新生血管黄斑症や、強度近視に伴って起こるものなどがあります。加齢黄斑変性症では遺伝子の影響もあるようです。

症状の現れ方

一般に、症状はゆっくりと現れます。物がゆがんで見える(変視症(へんししょう))、物が小さく見える(小視症(しょうししょう))、中心が見えにくい(中心暗点)などが初期には多い症状です。多くの場合、視力も徐々に低下します。

新生血管が中心から離れていると症状はあまり出ませんが、突然大量の出血を起こしたりすると、急激な視力低下が現れることもあります。

検査と診断

眼底検査、蛍光(けいこう)造影検査、OCT(光学的干渉断層計)などで診断されます。眼底検査だけでは新生血管を確認することができないことも多く、そのため蛍光造影検査がとくに重要になります。蛍光物質として、フルオレスセインとインドシアニングリーンの2種類が使われます。

治療の方法

加齢黄斑変性症は人によって重症度や進み方がかなり違います。進まないことも、まれには自然に治ってしまうこともありますが、進行していくことが多い病気です。治療が難しく、特効的な治療法は今のところないといってよいでしょう。治すというより、現状維持、進行を遅らせることに主眼がおかれているのが現状です。

これまでさまざまな治療が試みられてきましたが、最近では光線力学療法が主流となっています。レーザー網膜光凝固(もうまくひかりぎょうこ)(コラム)も一部の人には有効です。手術(新生血管を取り除く、あるいは網膜を移動する)という方法もありますが、一般的ではありません。

現在最も注目されているのは、脈絡膜新生血管を萎縮(いしゅく)させる薬物(抗VEGF薬)を硝子体(しょうしたい)に注射する方法で、今後治療の主役になることが期待されています。

病気に気づいたらどうする

眼科専門医の診断を受ける必要があります。できるなら、ある程度この病気を専門にしている施設、眼科医を受診することをすすめます。この病気は多様で、万能といえる治療法はありませんが、治療の選択肢が増えたことで視機能を改善・維持できるチャンスは確実に大きくなっています。しかし、個々人に応じて最適の治療を行うのはそれほど簡単ではありません。専門的な知識と経験がどうしても必要です。

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