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心電図と刺激伝導システム 病気事典[家庭の医学] - メディカルiタウン


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病気事典[家庭の医学]

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心電図と刺激伝導システム

心電図と刺激伝導システムについて解説します。

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心電図と刺激伝導システムの解説(コラム)

 心臓は、周囲から完全に切り離してもドキンドキンと動き続けます。この心臓を動かしている源が、心房の入り口にあたる右心房(うしんぼう)の壁と上大静脈の境にある三日月状のもの(洞結節(どうけつせつ))です。

 心臓はリズミカルに動く時には、ひとかたまりになって収縮しているように見えますが、よく見るとまず上の小さな部屋(心房)が収縮し、次に下の大きな部屋(心室)が収縮していくのがわかります。この心房と心室の間には線維輪と呼ばれる帯状の境があって、両者を電気的に絶縁し、おのおのが固有のタイミングで収縮できるようにしています。

 洞結節から周期的に発生した電気刺激が心房全体に広がり、続いてその興奮が今度は上下の部屋を分けている線維輪(せんいりん)のなかを1本の特別な束(ヒス束(そく))をへて心室の入り口に達します。このヒス束の上のほうの端は丸くふくらんだ部分(房室結節(ぼうしつけっせつ))からなり、一方、下の端は左右二股(左脚(さきゃく)、右脚(うきょく))に分かれています。心室は左右2つの部屋に分かれていますが、それぞれの部屋を興奮させるためにこの右脚と左脚がそれぞれ右心室、左心室の壁の内部に存在します(図21)。

 前に述べたとおり刺激は洞結節から発生するのですが、この中枢のはたらきが不良であったり、途中の中継が悪くて刺激が心室にうまく伝わらない場合には、心臓が止まってしまう一大事になります。しかし、そのように脈が遅くなった場合にも、心臓はちゃんと興奮することができます。それは非常事態時にのみはたらく予備の刺激発生中枢が房室結節や心室にあるからです。

 心房と心室が興奮する様子を体表面から記録したものが心電図です。心電図は3つの山形の波形(P波、QRS、T波)とそれぞれの山に挟まれた2つの水平線(PQ部分、ST部分)とから構成されています(図22)。P波は心房の興奮を、QRS波は心室の興奮をおのおの反映しています。PQ部分は心房興奮の開始から心室興奮の開始までの時間を表します。ST部分とT波は心室が興奮から回復する過程を表します。

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