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心臓手術後の生活の注意 病気事典[家庭の医学] - メディカルiタウン


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病気事典[家庭の医学]

しんぞうしゅじゅつごのせいかつのちゅうい

心臓手術後の生活の注意

心臓手術後の生活の注意について解説します。

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心臓手術後の生活の注意の解説(コラム)

 心臓の手術を受けたあとの生活上の注意点は、決して一様ではありません。基本的には信頼できる心臓病の主治医を決めて、生涯を通じて、その人にあった生活のアドバイスを受けるようにするのがよいでしょう。心臓手術を受けた人全員にぜひ守ってほしいことは、(1)自分の病名、(2)受けた手術の名前、(3)手術を受けた年月日、(4)手術を受けた施設名を確実に覚えておくことです。

 手術を受けたのが子どもの場合は、教育のなかで必ずこの4項目を教えるようにしてください。ほとんどのケースで、心臓手術を受けた子どもは両親よりも長生きすることが高率に期待されるわけですから、ひとり立ちしたあと、なにか具合が悪くなって医師に相談するとしても、もともとの自分の病気のことを医師に伝えられなければ大変な不利益を被ることが考えられるからです。

 動脈管開存症(どうみゃくかんかいぞんしょう)は、手術で動脈管を縛(しば)ったり、最近ではコイルを用いてカテーテルで閉鎖したりして治療します。これらの治療を受けたあとの患者さんは日常生活や運動、スポーツに関してはまったく制限なくできますが、ステンレス製のコイルを用いて塞栓術を受けたあとは、MRI検査を受けることができないことに注意する必要があります。

 最近、MRI対応の材質でできたコイルも出てきたので、コイル塞栓術を受けた場合にはMRI検査を受けられるかどうかについて、よく主治医に聞いておきましょう。

 ファロー四微症(しちょうしょう)は、皮膚や口唇が紫色になるチアノーゼを示す先天性心疾患ですが、現在では先天性心疾患を手術できるほとんどの施設において、手術での死亡危険率が5%以下で治すことができるようになりました。

 もちろん、詳細な治し方は患者さんに応じて一人ひとり違うわけですが、標準的にはパッチを用いて心室中隔欠損(しんしつちゅうかくけっそん)を閉鎖し、右心室の出口から肺動脈にかけてもパッチを用いて拡大するという方法です。

 術後はチアノーゼが消失し、血液の流れ方は正常になりますが、ほとんどの場合、肺動脈弁閉鎖不全が現れるために右心室が拡大します。つまり、まったく正常な心臓になるというわけではなく、右心室に少し負担がかかるというマイナス面を克服しながら、正常と同じ血液の流れを獲得した状態だということがいえます。

 十分に広げられないで術後に残っている肺動脈狭窄(きょうさく)の程度や、術後に現れた肺動脈弁閉鎖不全の程度に関しては一人ひとり異なっており、主治医が最も詳しく知っています。術後の心臓の状態に応じてできる運動の範囲も決まってきます。術後、長期間たってから不整脈が出てくる場合もあります。

 ファロー四徴症の術後だからと一律にいえる問題ではなく、一人ひとりに応じたオーダーメイドの術後生活管理が必要だと思ってください。

 他の疾患についても病気の種類により、また治したあとの心臓の状態により術後の生活の注意は、一人ひとりオーダーメイドという点では共通しています。その意味でも生涯という長い眼でみてもらえるような信頼できる主治医を決めて相談することが大切です。

 術後に、心臓のなかにパッチや人工血管、人工弁などの人工物が入っているような場合には、細菌性心内膜炎の予防を確実に行うことが必要です。とくに、抜歯の際には抗生剤の予防投与が大切ですが、危険性の高さに応じて、また、患者さんの体質によっても予防投与の薬剤も方法も変わってきます。主治医に相談することをすすめます。

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