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経皮的冠動脈形成術(PCI)とステント治療 病気事典[家庭の医学] - メディカルiタウン


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病気事典[家庭の医学]

けいひてきかんどうみゃくけいせいじゅつ(ぴーしーあい)とすてんとちりょう

経皮的冠動脈形成術(PCI)とステント治療

経皮的冠動脈形成術(PCI)とステント治療について解説します。

執筆者:

経皮的冠動脈形成術(PCI)とステント治療の解説(コラム)

 カテーテルを利用して冠動脈の狭くなった病変を広げたり、削ったりする治療法を経皮的冠動脈形成術(PCI)といいます。そのなかでも先端にバルーンの付いたカテーテルにより、狭くなった病変を広げる冠動脈バルーン拡張術が基本的治療です。

 PCIにより冠動脈バイパス術に比べて体への負担が少なく狭心症状を改善することができるようになりましたが、バルーン拡張術には急性期の冠動脈閉塞(へいそく)などの合併症が少なくないことと、拡張後3〜4カ月で血管が拡張前の状態にもどってしまう再狭窄(さいきょうさく)が40%と高率に生じるという問題点がありました。

 ステントは、バルーンで拡張した狭窄部位に留置する、コイル状あるいは円筒メッシュ状の金属製支持物です。冠動脈の内側から内膜を壁に押しつけるので、バルーン拡張後に生じる冠動脈解離(かいり)の修復が可能であり、ステントの導入によりPCIの急性期合併症は激減しました。

 さらにステントは、バルーンによる拡張後の血管弾性による縮みを防ぐとともに、いったん拡張した血管が遠隔期に縮小する現象(血管リモデリング)を防ぐことにより、6カ月後の再狭窄の頻度をバルーンに比べて半減させました。

 ただし、ステントでも血管の障害に引き続いて生じる内膜の増殖は抑えられないので、再狭窄を完全に克服することはできず、ステント内に新生内膜がびまん性に増殖するステント内再狭窄という新たな問題が生じました。

 最近になって、細胞増殖を抑える免疫抑制剤であるシロリムス、抗がん薬であるパクリタキセルをポリマーコーティングした「薬物溶出性ステント」が登場し、PCIのアキレス腱とされてきた再狭窄が劇的に減少したことにより、虚血性心疾患の治療においてPCIの適応範囲が広がっています。

 ただし、薬物溶出性ステントをもってしても賢不全や透析症例、分岐部病変などでは再狭窄が依然として高率とされています。薬物溶出性ステントの問題点としては、内膜増殖を過度に抑制することから遅発性のステント血栓症を生じる可能性が指摘されており、この予防のため2種類の抗血小板薬を長期にわたって継続服用する必要があります。

 また、薬物溶出性ステントにより再狭窄が減少しても、脂質の管理など薬物治療を併用しないと新規病変を抑制できないことは当然であり、PCI治療だけでは長期予後の改善に結びつかないことにも留意する必要があります。

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