病気事典[家庭の医学]

にんしんしゅうすうのしんだん

妊娠週数の診断

妊娠週数の診断について解説します。

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妊娠週数は、本来なら受精あるいは着床が完了したところから数え始めるべきですが、最終月経初日を妊娠0週0日とし、出産まで満日数で数えていくことと定義されています。月数は、4週で1カ月とみなし“かぞえ”で計算します。

分娩予定日は満日数280日目(40週0日)であり、月経初日から数えてちょうど11カ月の初日になります。したがって、妊娠2週0日までは子宮のなかは空っぽで、妊娠は成立していません。また、排卵には個人差があり、必ずしも月経初日から14日目に排卵が起こるとはかぎらず、月経初日から計算した妊娠週数と正確な妊娠週数が多少前後することがあります。

そこで、妊娠15週くらいまでの胎児の大きさには個人差がないことを利用して、経腟または経腹超音波断層法(けいふくちょうおんぱだんそうほう)で胎児の大きさを測定し、その大きさから正しい妊娠週数に修正します。

また、分娩予定日は、前述の計算方法で人為的に算出したものであり、その日に子どもが生まれるということではありません。

分娩予定日3週間前(妊娠37週0日)から2週間後(妊娠41週6日)までは、正期産(せいきさん)と呼ばれ、正常です。妊娠36週6日以前に出生した場合は早期産(そうきさん)または早産(そうざん)、妊娠42週0日以降に出生した場合は過期産(かきさん)と呼ばれます。なお、妊娠21週6日までは早期産ではなく、流産となります。

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