病気事典[家庭の医学]
にゅうがんのはっせいりつ
乳がんの発生率
乳がんの発生率について解説します。
執筆者:
国家公務員共済組合東京共済病院乳腺外科部長
馬場紀行
乳がんの発生率の解説(コラム)
日本では、人口10万人あたりの乳がんの患者さんはおおよそ40人弱で、死者は10人程度です。欧米に比べると罹患率、死亡率ともに低いのですが、肺がん、大腸がんとともに近年増加が目立つ悪性腫瘍です。日本人の人口構成が高齢化しているのに、乳がんになる人の平均年齢は50歳前後とあまり変化していません。このことは若年の患者さんの数が増えているためと考えられます。
アメリカでは、人口10万人あたり100人近い患者さんがいて、年間5万人近い死者がいるといわれています。イスラエルも80人程度の患者さんがいて、いずれも日本より高率です。また、乳がんは都市部に多く、地方に少ないという傾向が認められます。
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