病気事典[家庭の医学]

あせがひどい

汗がひどい

汗がひどいについて解説します。

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疑われる病気

まず朝・夕の体温を測ります。体温が上昇している時には「急に高熱が出た」「微熱が続く」を参照してください。

熱がそれほどでもなく汗がひどい時には、本人の具合が悪そうかどうかをみます。息が苦しそうだったり呼びかけても反応が悪い時には、すぐ病院を受診してください。

糖尿病で内服薬かインスリン注射を使っている人では、まず低血糖を疑います。砂糖かブドウ糖を10g摂取して様子をみてください。よくなるようでしたら早めに食事をします。低血糖を繰り返すようなら、すぐかかりつけ医を受診してください。

心臓の具合がかなり悪い時にも汗をかきます。この場合は、まず病院への受診が必要です。

呼びかけて反応が悪い時でも、脳貧血(のうひんけつ)であればそれほど心配はいりません。医師は迷走神経緊張症(めいそうしんけいきんちょうしょう)と呼んでいます。緊張や精神的ストレス、また気温の高いところに長時間立っていると、気が遠くなることがあります。顔が青くなったり呼吸が速くなったりし、これらの前兆のあと気が遠くなりますが、たいていは冷や汗をかきます。

脳貧血を疑ったら、まず体を横にして、衣類(とくに首まわり)を緩めてください。しばらくすると意識が回復するので、問題がなさそうだったら、そのまま様子をみてください。

家庭での対処のしかた

熱もなく、具合もそれほど悪くなければ、まず1週間程度様子をみます。

汗をかかなくなれば、問題はありません。汗が続くようなら、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)などの病気が考えられるので、一度病院を受診して診察を受けてください。

汗がひどく、息が苦しそうだったり、呼びかけても反応が悪い時には、すぐ病院を受診してください。

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