病気事典[家庭の医学]
とりそみー
トリソミー
トリソミーについて解説します。
執筆者:
新潟大学医学部小児科准教授
小林武弘
トリソミーの解説(コラム)
どの細胞にも父親由来と母親由来の相同な染色体が2本(1対)ずつありますが、これを相同染色体(そうどうせんしょくたい)といいます。相同染色体が1本余分にあるものをトリソミー、1本足りないものをモノソミーといいます。たとえば21トリソミーというのは、21番染色体が3本あることです。どの染色体でもトリソミーやモノソミーは起こりえますが、多くの場合は流産し、出生に至るものは常染色体では13トリソミー、18トリソミー、21トリソミーです。
ある染色体の一部分のみ余分にあったり、あるいは足りなかったりすることを部分トリソミー、部分モノソミーといいますが、これはほとんどすべての種類の染色体で報告があります。ひとつの体に正常の細胞とトリソミーまたはモノソミーの細胞が混在することもあり、この状態をモザイクといいます。
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