病気事典[家庭の医学]
まいこぷらずまはいえん
マイコプラズマ肺炎<子どもの病気>
マイコプラズマ肺炎<子どもの病気>について解説します。
執筆者:
新潟県立新発田病院小児科医長 大石智洋
どんな病気か
マイコプラズマという病原体による、学童期に比較的多い肺炎です。昔は4年に一度流行していたので「オリンピック肺炎」などと呼ばれましたが、現在その傾向は崩れつつあります
症状の現れ方
感染している人と濃厚に接触してうつります。潜伏期間は2週間前後です。
主な症状は熱と咳(せき)です。とくに咳はひどく、喘息(ぜんそく)の子どもがマイコプラズマ肺炎に感染すると重い喘息発作を起こすことがあります。
合併症を起こすことは少ないです。
治療の方法
マイコプラズマに効果のある、マクロライド系の抗生剤を使います。これにより多くは2~3日以内に熱が下がります。
なお、子どもによく使われるペニシリン系やセフェム系の抗生剤はまったく効果がありません。
病気に気づいたらどうする
熱とひどい咳が3~4日以上続いたら早めに医療機関を受診してください。
とくに、小学生でこのような症状があったり、ペニシリン系やセフェム系の抗生剤を服用していても症状の改善がまったくみられない時は、この病気にかかっている可能性があります。
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情報提供元 :
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