病気事典[家庭の医学]
なきいりひきつけ
泣き入りひきつけ
泣き入りひきつけについて解説します。
執筆者:
石和こどもクリニック院長
石和 俊
どんな病気か
生後6カ月~5歳ころまでの乳幼児にみられ、2歳前後に最も多くみられます。激しい啼泣(ていきゅう)のあとに呼吸を停止し、チアノーゼ(皮膚などが青黒くなること)、けいれんや意識低下を生じるため、泣き入りひきつけと呼ばれます。憤怒(ふんど)けいれん、息とめ発作とも呼ばれます。
症状の現れ方
チアノーゼ型と蒼白型の2つのタイプが知られていますが、チアノーゼ型のほうが多くみられます。
(1)チアノーゼ型
怒って、あるいは叱られた後に激しく啼泣し、息を吐いたあとに呼吸を停止し、全身のチアノーゼが出現して意識がなくなります。場合によってはその後に全身けいれんや徐脈(じょみゃく)(脈拍が少なく、遅くなること)がみられます。
(2)蒼白型
頭部打撲や落下の痛みや恐怖のため呼吸を停止し、蒼白となり、意識がなくなってぐったりとなります。場合によってはその後に全身けいれんがみられます。
いずれの型も数分で呼吸も意識も回復して、後遺症を残すこともありません。
治療の方法
成長とともに発作回数は減少してみられなくなるため、治療は必要ありません。
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情報提供元 :
(C)株式会社 法研
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